size:260mm×100mm×60mm 48ページ
<作品の説明>
Eテレの「にほんごであそぼ」監修のいろはかるたは、いわゆる「犬棒かるた」ではなく、古今の名作文学や童謡の歌詞、慣用句など広くから採集された日本語で構成されていて、絵札のグラフィックもきれいなので、本として楽しめるように仕立ててみました。一見和風ですが、和紙の使用部分は少なく、表紙の紙もロクタ紙です。かるたが貼られた赤い紙と見返し用紙は和紙。綴じ糸は麻糸です。
<エピソード、制作時の事等>
最初は絵札と読み札で見開き2ページにしようと思いましたが、絵札と読み札合わせると96枚あり、とんでもない厚さになるので、1ページに絵札と読み札が並ぶデザインにしました。単純にカルタを貼っているように見えると思いますが、それでは厚すぎるので、裏面を?いでいます。96枚あると、どの作業も作業量が多くて難儀しました。アルファベットなら26文字なのにねぇ(泣)
<自己紹介>
薄く長い製本歴。マイペースでやってます。今頃ようやくパッセコースに入りました。コロナで休止していた豆本などのワークショップも腰が重くなって自ら積極的には再開していなかったのですが、コロナが収まってくると本関係のイベント時にやってもらえないかとオファーがくるようになり、ボチボチ再開しています。
赤い綴じ糸の表紙を開くと赤と黒のカルタの世界。
アイデアも技術も素晴らしいと思います。
コプテックバインディングでこの厚さを、ぐらつかずに閉じるのは難しかったと思います。
アイデアも良いですが、綴じ方も工夫されています。
厚みのあるカルタを薄くして本としてピシッとおさめている。
シンプルながら印象的な仕上がりで、
絵札とよく調和している。
このセンス、本当に憧れます。
それにしても、この量にこの厚み……
作業はかなり大変だったと察せられます。
でもその甲斐はあったのではないでしょうか(笑)?
自分もこの様な形の本をつくってみたいとおもいました。
センスがあってステキ
自分で製作するものの参考になった。
発想に驚きです。かるたの札を活かして本として楽しめるよう細かな工夫の数々がすばらしいです。さらりとした印象ですが手がこんでいますね。実物を見てみたい1冊。