57 穂村弘「ラインマーカーズ」

size:189mm×134mm×20mm 144ページ

<作品の説明>
牛革、アストロブライト

優れた日本語表現に出会うと、日本語を母語とする人間で良かったと心から思う。
穂村弘さんは、そんなわたしが大好きな歌人の一人。「目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき」に出会った時の衝撃は忘れられない。
開いた時のオリジナルカバーの鮮やかさを活かす為、表紙はシンプルな白に仕立て、「ラインマーカー」を思わせるピンクのタイトルを貼り込みました。

<エピソード、制作時の事等>
テーマが発表されて、あっさり候補作は決定。しかしその後はまっっったくエンジンがかからず、過去最短日数での作成となりました。
表紙に貼り込んだ革の処理がやや不満ですが、ホットペンでトレースした手書き文字と組み合わせると、これもあり?
皆さんはどう思われましたでしょうか。

<自己紹介>
古本好きが嵩じてヨンネ先生のレッスンに通うようになり、まるみず組に入りました。古本修理ばかりの時期もありましたが、いまはパッセをやっています。
コロナになってあまりレッスンに通えていませんが、美しい本が作れるようになりたいです!


スキル

投稿日

3 コメント

  1. 高橋 英世

    目薬を怖がる妹のためにプラネタリュウムに放て鳥たち。
    パッと開いたページにこの詩がありました。

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  2. ひだい

    白い革、黄緑色の見返し、そして青を基調とした表紙……という色の展開が、意外さがありつつも調和している。候補作はすぐに決定するも、着手にはなかなかいたらなかったとのことだが、恐らく脳内ではずっと構想が練られていたのだろう。表紙の革の処理はたしかに甘い。「無造作ヘア」が実は全然無造作ではないように、手書き文字に合うラフさを装うなら、むしろより丁寧な処理を心掛けるべきかと思います。

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  3. そらまめ書林

    穂村弘さんの本は、その書名にもすでに言葉のセンスがあふれまくりですよね。日本語がテーマのコンクールにあえて英語が書名になった本を選ばれたのはちょっと意外ですが、中の本の鮮やかな色を活かすために表紙を真っ白にするなど工夫が感じられました。ホットペンで書かれた文字も味のある仕上がりですね。

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