size:223mm×162mm×35mm 184ページ
<作品の説明>
「庭訓往来」は南北朝時代末期から室町時代前期に成立し、江戸時代に至るまでの長い間、寺子屋などで利用された日本語の教科書です。
様々な版がありますが本書は特に葛飾北斎による挿絵が人気です。
国立教育政策研究所 教育図書館による貴重資料デジタルコレクションから覆刻し、手製本で仕上げました。
https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/oraimono/K081-3/
本文:HyperOA和紙 墨染
表紙:江戸から紙
綴じ紐:エスコードヘンプ 細ヒモ
秩表紙:貴船 緞子 華文緞子
こはぜ:竹製
<エピソード、制作時の事等>
元データは綴じたものを見開き状態でスキャンされていたため、まずはAdobe Photoshopでノド側の歪みを修正し、さらに古書特有の汚れや和紙の繊維、折れ、虫食い部分をできるだけ修復。その後Adobe InDesignで和綴じ用の面付を行い、モノクロレーザープリンタで出力。
前から古書の覆刻をやってみたいと思ってはいたものの、作業は1/3ページ分を終了したところで手順を変えてまた最初からやりなおしたりと四苦八苦。
今回の工数はデジタル:アナログ=7:3くらいの比率でした。
<自己紹介>
まるみず組DTP講師です。
コンクール参加は12回目。
毎回、なにか新しい挑戦をひとつ以上組み込もうと考えて制作しています。
Twitterで制作の詳細を紹介しています。
https://twitter.com/Hataori_dori
先生のこだわりと情熱が感じられる一冊です。
インタビューやその場での説明を熱く語らえれる先生はやっぱり情熱の人なのだと思いました。
とても綺麗でステキな本だと思いました。
DTP講師の面目躍如ですね。細かいことはわかりませんが、実際に見たときに違和感やストレスを感じなかったということこそ、まさにその技術の確かさを示しているように思います。製本のほうもなにも問題ないようですし、やはりそろそろパッセカルトンを始めるべきではないでしょうか(笑)?
アーカイブをダウンロードしたあと、どんな作業をされたか大体想像はつきましたが、インタビューをお聞きしてページ数がページ数だけにすごーい!さすが!と感動しました。DTP的な作業だけでなく製本もとても美しくできていて、力作ですね。とても素敵です!
DTPの先生らしいこだわりと技術がすごい
デジタルアーカイブを自分も再現してみたい。BOXが取り出しやすく工夫されていて感心しました。