size:260mm×210mm×22mm 168ページ
<作品の説明>古本の和紙事典。一冊丸ごと和紙の魅力満載なのに、本自体は洋紙製なので、和紙をたくさん使った愛蔵版に改装しました。表紙の白い楮紙は、柿渋で染めた麻糸を漉き込んで自分で漉きました。見返しとギャルドブランシュは柿渋と黄蘗で染めました。支持体にも三つ折にした和紙を使用しています。支持体の固定だけでは折丁どうしのつながりが弱くてぐらつくので、背の支持体のない部分には寒冷紗の役割を持たせた柄入りの和紙を貼って固定しました。開きの良い本にしたかったのと、背の構造をデザインのポイントにしたかったので、背はオープンな造りになっています。
<エピソード、制作時の事等>材料に自分が一から作ったものを使ったことで、より自分にとって愛着のわく装丁になりましたが、装丁しながら中を読んでいると最後の方に学生時代の恩師が寄稿している記事があり思わぬところで再会。外見も中身も自分にとってより親しみ深い、まさに愛蔵本となりました。
<自己紹介>まるみず組で基礎・応用・コーチングコースを修了。現在は東急ハンズを中心にワークショップを定期的に開催しつつ、応用コースに再入学?してマイペースで勉強中です。
デザインから素材の選び方、丁寧な製本まで全てステキです。(自分には作れない…)
古い感じが上手くでていると思う。自分で染めた紙を使っているところもよいと思います。赤が効いています。