size:148mm×105mm×12mm 104ページ
<作品の説明>『和紙』東野邊薫著 テキスト:明朝体 縦書き
表紙:ボール紙(1mm)/折染和紙(福島)
表紙帯:揉み紙/更紙
見返し:里紙
本書:更紙
昭和18年の芥川賞作品『和紙』と、小説に登場する「上川崎和紙」の説明、あらすじなど、テキストを読むのに邪魔にならない程度の説明・解説を加えて、製本しました。
<エピソード、制作時の事等>平安時代「まゆみがみ」と言えばこれと称されるほど有名だったのが、遠く離れた福島の上川崎和紙だったことに、とても興味がわきました。調べていくうちに『和紙』というとても素晴らしい小説に出会い、製本したいと思いました。ただ、上川崎和紙は情報も素材も入手が困難で、県の教育委員会や施設の方々に問合せするなどし協力いただいたおかげで、辛うじて福島二本松の気配を入れられたかなと思います。
<自己紹介>新刊書店で長く仕事をしていました。現在はネット通販(http://www.higurasibooks.com)と合わせ、本に関する仕事をしている集まり、「わめぞ」というグループが主催している「みちくさ市」という池袋近く雑司が谷でおこなわれるイベントで、新刊本と古本を販売しています。手に取ることで、本の「なかみ」の大切さを感じてもらうにはどうしたらいいか、日々考えながら製本の勉強をしています。
コメントありがとうございます。目にとめていただいただけでもうれしいです。
執念がすごいです。本への愛!内容への愛!
消えゆく日常品に焦点を当てて取材されたものが素敵にまとまっていると思います。