size:158mm×108mm×19mm 60ページ
<作品の説明>数年前から少しずつ集めていた岡上淑子さんのポストカード。枚数もまとまってきたので、今春開催された大回顧展を契機に、折丁化して一冊の本にまとめました。
ピンクとブルーの混ざったラベンダー色は、甘い少女の夢と、凛とした大人の女性の聡明さを併せ持った岡上作品のイメージ。
アラベスクっぽい薔薇模様の薄紙と合わせて、モダンな雰囲気に仕上げました。
ポストカード、染紙(楮)、薄紙(楮)、NTラシャ、色画用紙
<エピソード、制作時の事等>岡上淑子さんのポストカードブックは、以前から作りたかったものの1つ。薔薇模様の薄紙を発見して、すぐにコンクールのテーマと結びつきました。
かがり、表紙、スリップケースで、やり直しのアクシデントに見舞われましたが、材料を多めに用意していたことと、10連休に救われました。
製作者としては概ね満足のいく作品となりましたが、岡上さんの出身地である高知の土佐和紙を使えていれば、なお良かったかなと思います。
<自己紹介>月一植村先生クラス2年目。並行して、ほぼ月一ペースで修理(テーマレッスン)も受講中です。
古書店の均一棚や古書市で掘り出した、傷みのある古書(主に大正~昭和初期の装幀が美しいもの)を、修理して読めるようにするのが目下の楽しみ。
きれいな作品ですね。
中のポストカードとも合っていると思います。
しかし、せっかく「夢のしずく」というタイトルまでつけられたのに、
それが表紙にも箱にも書かれていないのは残念です。
文字を入れるのが無粋と感じられたのだとしても、
せめて岡上さんの作品に関するものだということがわかるよう、
なんらかの工夫があってもよかったのではないでしょうか。
ポストカードをとじることができるのですね。