size:148mm×100mm×30mm 12ページ
<作品の説明>日本人の私が日本で紙を作ったら、それは「和紙」だろうと自己解釈しこの作品を作りました。
本文用紙は、市販の紙漉きキットを使い花を漉き込みました。
自分で作った紙は平滑性はなくご覧の通り凸凹なので、それを活かすようにあえてラフなデザインの本を目指しました。
<エピソード、制作時の事等>紙作りが思った以上に面白かったです。紙漉きキットも材料も安いのでおすすめです。
いつか本当の和紙づくりもしてみたいです。
<自己紹介>まるみず組で製本を学んでもう気がつけば5年以上になります。
これからもコツコツ制作していきたいです。
木製の表紙、
そこを埋めるように大書されたタイトル、
ざらっとした手ざわりの本文……。
全体のバランスがとてもよく取れていると思いました。
それだけに花が埋もれがちなのがもったいない。
とくに白っぽいものほどわかりづらいので、
色の濃いものに絞ってもよかったのでは。
1ページ目の紫の花など、
色の滲みもあっておもしろい表現になっていますから。
欧州にも手作り紙はあったはずで、昔のがさがさした紙の束を本にするためには、余裕のあるつくりと木の板のような重みが必要だったはず…と改めて本のつくりについて思いをはせました。