size:180mm×180mm×70mm 220ページ
<作品の説明>虫食いでボロボロだった小さな明治時代の和本を一枚一枚裏打ちし、雑貨店で一目惚れした日の丸模様のペーパーナプキンを表紙に仕立てて蘇らせました。和菓子が入っていた竹籠に和紙を貼り、出来上がった和本を納めると、可愛い玉手箱が出来上がりました。玉手箱を開けて100年前の子供たちの息づかいを感じてください。
<エピソード、制作時の事等>傷んで投げ売りされていた絵入幼年唱歌和本を見つけ、復活させたく購入。虫食いがひどいページはデリケートで裏打ちが難しかった。ページが多かったので同じ場所に目打ち穴をあけられるよう慎重に作業した。糸かがりも、ぶ厚いので針が途中で通らず苦戦、針を一本折ってしまった。表紙にペーパーナプキンを使ったので皺にならないよう気を遣った。日本らしく、思わず手に取って覗いてみたくなる可愛い仕上がりになったと思う。
<自己紹介>古書店巡りをして気に入った古本を購入しているうちに、自分で修理したくなり、1年前から製本の勉強を始めました。これまでずっと会社員として「士農工商」の「商」の人生だったので、製本を通じて「工」の面白さに目覚めました。自分好みのデザインや形に修復し愛蔵書に変身させるわくわく感を楽しんでいる一方、1ミリの違いで仕上がりが大きく違ってくる「工」の世界で、日々自分の仕事に対する向き合い方を反省しながら自己鍛錬しています。
この傷んだ本を一冊、裏打ちなさった根性がすごいです!
時代の経た本を、こうして楽しむことが出来るのかと知り、嬉しい驚きです。
コンセプトと表紙・外箱が統一感が取れていました。
これぞ手製本の醍醐味!と感じました。
丁寧に虫食いを修復していて、すばらしかったです。
修理の細かさに感動しました。
歴史保存や楽しさ
100年前の和本を1枚1枚裏打ちしてていねいに仕上げてあるのにびっくりしました。穴まで補修してましたね。
一枚一枚裏打ちし修理、よみがえらせる伝え方に感動しました。
まだピヨピヨの入門レベルですが、
コメント第1号および会場コメントを頂戴した皆さま、有難うございます。
本当は次の100年を見据えて、手漉きの和紙で裏打ちしたかったのですが、
ページ数が多く費用の面で断念。
高価な和紙を使った「再」再生は次の時代にこの和本を受け継いで修理される方に
託すことにしました。