size:197mm×102mm×12mm 176ページ
<作品の説明>和紙というお題をいただいて、考えました。結局、見本帳よろしく和紙を綴じることにしました。和紙の三大原料である楮、三椏、雁皮の紙、少しだけそれ以外の原料で漉かれた紙とまるみず組で訪れた台湾の紙を加えました。使った紙は台湾花布紙以外はすべて手漉きです。紙の糸でかがりました。
表紙:みすゞ紙(高知県) 簡易帙:糸入り紙(内山和紙体験の家)
本文:日本の手漉き紙<雲龍紙、美濃紙、石灰煮熟の楮紙、名尾紙未ざらし
紙ーffon、たなばた紙、紅花入り紙、三椏の紙いろいろ
雁皮の紙いろいろ、楮・雁皮混合紙3種類、フィリピン雁皮紙(藍染)
おぼろづき(タイ楮)、月桃紙(沖縄県)、わら半紙(因州)>
台湾花布紙、台湾の手漉き紙<純鳳髓(パイナップル)、黄金細羅紋紙
極薄雁皮紙(フィリピン雁皮)、極薄楮紙(フィリピン楮)>
「帋」は紙の古字で、この字が使われていたころの紙はすべて手漉きだったであろう、ということでタイトルにしました。
<エピソード、制作時の事等>交差式で綴じることは、お題が決まる前に決めていました。何年も前に一度習ったきりでしたが手本を片手に何とか形になったのではないかと思います。
折丁を作るにあたって、折丁の厚みと枚数を統一できませんでしたが、いろいろな手漉き紙を綴じ合わせるための方便とお考え下さい。
未熟者故、かがり穴が抜けておらず、穴をあけながらかがらなくてはならなかったことが、紙の性質が折丁ごとに違うこともあって大変でした。
タイトルを筆ペンで書きました。何度も練習した挙句、本番が一番へたぴでした。達筆になりたい(´;ω;`)
<自己紹介>15年ほど中断していた工芸製本をまるみず組で再開して4年目。組員目指して奮闘中です。