size:140mm×110mm×70mm 32ページ
<作品の説明>
材料:コピー・プリンター用和紙 楮入 新バフン紙120k 羊皮 2ミリボール紙 スウェード 石粉粘土 アクリル絵具 猫脚 金襴 留め具 コーヒー粉 ヤスリ
代々、古い社に伝わる猫の島にまつわる秘本…というイメージで作成しました。
本文紙は古びて変色した感じを出したかったので、コーヒー染めで仕立ててあります。
本を収納する箱は、重々しい雰囲気を出すべく石粉粘土で肉付けし、紙ヤスリで磨いた後、青銅の質感を表すためアクリル絵具で着色しています。
<エピソード、制作時の事等>
数ある柳田国男著作の内、何を選ぶか迷っていた時ふと手に取った一冊の文庫の中に収録されていた『猫の島』というミステリアスなタイトルの一編に一目惚れしました。
この作品はまだ青空文庫には載っておらずPCスキルも無い自分、どうやってページを起こそうかと試行錯誤の末、縦書きアプリで手入力しよう!と決めました。
自動でPDFデータまで起こしてくれるアプリでしたが、面付けは自力でやらねばならずここが一番の難所でした。
本文に関しては、箔押しを別革で試したところなかなか箔が付きにくい革だったため急遽モザイクに変更しました。
本を入れるモノはどういう風にしようかと悩みました。
秘本というからには重々しい雰囲気にしたい、基礎で習った箱帙の技術を使いたいなぁと思っていたところ経本を入れる経箱というものにヒントを得る事が出来ました。
実際作る時は、内箱と外箱との段差を考えて寸法を計算したり蓋の開閉する角度を念頭において粘土の肉付けを考えなければいけない点が苦労しました。
<自己紹介>
3月に卒業予定が、コロナのため伸びに伸びて6月にやっと卒業する事が出来ました。
自宅待機の間、復習も兼ねて色々制作する内に自分のカラーが朧げながら見えてきたような気がします。
ケースも箱も素敵ですね!タイトルのイメージにもピッタリですね。どんなお話なのか想像を掻き立ててくれるデザインですね。
この箱を持ち歩いているだけで何か物語が始まってしまいそうな、ワクワクとときめきを感じました。中の本を含め、宝物のような存在感ですね。
猫の島、探して読んでみたいです。
箱がとにかく素敵です。本文和紙のコーヒー染めもキレイだと思いました。
箱の存在感がすごい。それに比べると、肝心の本がやや頼りない。「代々、古い社に伝わる……」という本がひと折中綴じとは。そういうときは和綴じでしょう。イメージはおもしろいので、もう少し設定を作り込んでから製作に掛かるべきだったと思います。
一目見てのインパクト。
箱がねんどで作っているのにおどろいた。
コーヒー染めの紙が雰囲気が出ていてよかった。
ハコもすごく凝っていて、革に見えるコーヒー染めがステキ。ネコ好きなので欲しいです。
製本も良いですが、収納箱もすばらしいです。