size:222mm×156mm×28mm 255ページ
<作品の説明>
国内各地を歩いて行く先々の地名を楽しむのが好きなので青空文庫から「地名の研究」を選んで仕立てた。
素材は、本文紙にクリームキンマリ67.5kg、表紙とケースは、1ミリボールに一昨年、百日紅で染めた綿布。
製本は、ずっと気になっていたもののやったことのなかった「パピヨンかがり」と「溝のない表紙」に挑戦。
参考とした書籍は栃折久美子「手製本を楽しむ」と山﨑曜「もっと自由に手で作る本」
<エピソード、制作時の事等>
当初、柳田国男ゆかりの地など訪ねて本文作りをしようと考えたが、コロナで外出すらままならず断念。
青空文庫から「地名の研究」を選んだのだが、第2水準に収まらない漢字が多い上、ルビがとても多く難儀した。
端正な仕上がりを夢見て「溝のない表紙」を選択。
本かがりではできなそうなので「パピヨンかがり」に。
どちらも初めてなので参考図書を見ながら挑戦。
表紙とケースは百日紅染の綿布でそろえてみた。
染めむらはご愛敬。
<自己紹介>
まるみず組に、いたずらに長く在籍しているのでコンクール皆勤。
こんなに長く続けられたなら、パッセに進んでおけばよかったと思ったりもするが、皆が一度はやっている「パピヨンかがり」も今回が初挑戦という有様の劣等生。
グラデーションのかかった染め、すごく素敵ですね。溝のない表紙もカッコいい。チラと見えている見返しの色とのコントラストもきれいです。
ありがとうございます。
いやはや全くお恥ずかしい限り。
キャラコ巻きを知っていると思われますが、知っておられますか?
恥ずかしながら、お話を伺い、初めて知りました。
後世に残したいが失われてしまうかもしれない技術と教えていただき、改めて、意識して次の作品に活かしていきたいと思っております。
ありがとうございました。
表紙とケースの箱は自分で染めたとのこと、色も味わいも深くすばらしい。
ありがとうございます。
百日紅の染めは、初めてだったのですが、味わい深い色合い、気にいっています。
サルスベリの草木ぞめの表紙。
本としての形。
ありがとうございます。
本が本であることを意識しています。