size:180mm×130mm×12mm 60ページ
<作品の説明>
柳田国男、実は読んだことがない。
困っていたら、染色家の知人がヒントをくれた。
『木綿以前の事』を仕事柄何度となく読み返したそうだ。
文庫本まるごと一冊改装?とも思ったが、その中から表題作と「何を着ていたか」の二編を抜粋することにした。
<エピソード、制作時の事等>
二編をこっそり読むべく、小さめの本文を背中合わせに一冊に。
表紙には、水俣浮浪雲工房の「織紙」を使用。
紙の原料である楮の繊維が生かされている。
木綿以前に利用された繊維でもある。
見返しは、うづら紙、漉き手は新井悦美氏。
本文用紙、キャンソンクロッキー紙90g/㎡を見返しを糊で貼らずに済むようにLONG STITCHでかがった。
<自己紹介>
幽霊にもなれない幽霊です。
まるみず組4年目?
素材も構造も面白いですね。使いこなすのが手ごわそうな素材をしっかり作品に仕立て上げられておられるのはさすがです。
水俣浮浪雲工房の「織紙」。初めて聞きました。癖の強い紙ですね。下手に使うと、本が負けてしまいそう。そうなっていないのは、技術の確かさと、構造のおもしろさのおかげでしょう。この素材の活かし方、見習いたいです。
素材がおもしろい。内容と合っている。
ギミックと印象のバランスの良さ。
独特の装丁に魅力を感じます。
素材と構造がとてもユニークで惹かれました。