size:135mm×200mm×55mm 516ページ
<作品の説明>
四方帙:内外共に木の葉の和紙(産地不明)、黒柿のこはぜ 和本:板締めの出雲和紙、名尾和紙、越前和紙、金・銀・青箔の装飾を施した因州和紙、小川和紙、因州和紙、王国、クロス、インクジェット用和紙(雁皮)、麻糸、紙糸ほか
<エピソード、制作時の事等>
日本語といえば日本語の辞書を最初にイメージしました。辞書のようなもので、日本の美しい四季の事をまとめた書物にしたいと思い歳時記にしました。また、明治期に発行された紙を扱ってみたくて、あえて古いものにしました。元々2分冊の本を季節ごとに分け4分冊とし、季節ごと違った和紙を使いました。束はかなり汚れており、新しい表紙の和紙には違和感がしましたので、少し着色しました。
<自己紹介>
最近は自由な作品作りをあまりしていませんでした。どんな紙にしようかとあれこれ考え、とても楽しく作ることができました。
四季に分冊し、それぞれの季節に合わせた表紙を選ばれていて素敵ですね。帙の葉が漉き込まれた紙と無地の茶の紙、見返しに使われている紙とのコントラストもとてもきれいでセンスがいいなと思いました。
特に表紙が素晴らしいです。文字のバランス、背景からの浮き上がり具合とても美しいです。