size:249mm×176mm×55mm 378ページ
<作品の説明>
本文は母の手書き、製本は私、という合作です。本を読むのは好きだけれど、小さな文字を読むことはしんどくなってきた母が、自分で読むために写本を始めました。一文字一文字注意深く書く文字は、印刷されたものとは違った趣があります。読みやすいように三分割してシンプルな和本に仕立てました。まとめて保存できるよう、帙に入れました。康煕綴じ、帙入り。製本クロス、和紙折染め(自作)、藍染め麻糸20/3、和紙 (本文)
<エピソード、制作時の事等>
「日本語」のテーマにちょうどぴったりな作業を母が始めたので、共同作業することにしました。歳を重ねると、身体的な理由で、大好きなこともしんどくなることがあります。読みやすい文字の大きさ、負担なく持ちやすいサイズと重さ、好きな色や質感。その本を読む人にとって一番心地よいオーダーメイドが作れるのは、手製本のメリットだなと改めて思いながら、私も丁寧に作りました。
<自己紹介>
手製本修行9年目。まるみず組テクニカルレッスン(シルクスクリーン)担当講師、ヴォーグ学園「楽しい手製本」講師。絶賛修行継続中。毎年書いている「ほのかに色気が感じられるようなものが作れれば…というのも目標」も継続中。手製本以外にも、絵を描いたり版画をつくったりします。創作活動はライフワーク。
https://twitter.com/ikam_m
https://www.instagram.com/maki_miyagawa/
http://atelier-chanvre.com/
お母さまとの合作!こんなことができるのも手製本ならではの楽しみですね。読みやすい字の大きさで書かれたものを、持ちやすいように分冊し、好きな柄や手触りの素材を選び、と、細やかに仕様を検討し、ご自分たちの納得のいく愛着のわく本を作り上げていくというところが素敵です。
渋くて良い。
母娘合作で、暖かみを感じる、作りも丁寧。
お母様との合作で表紙も素晴らしいと思いました。
丁寧で重量感のある作品だと思います!
お母様の直筆が完璧すぎます。
ご母堂の手跡が好みです!!
お手本のような手書き本文がすてきです。
表紙の選択がなかなか渋くて、染紙に作り手のぬくもりを感じます。
字の大きさも程よく、手になじみのよい和本で三分冊にしたので、
さらに読書にストレスがないと思います。
手製本のいいところ満載。
全体の佇まいが美しいので、この和綴じを開くたびに嬉しいだろうなと思いました。手書きの文字に驚きです。
素敵な合作です。