32 East Meets West

size:201mm×127mm×12mm 80ページ

<作品の説明>素材は表紙と裏表紙の芯材に使用したボール紙以外はすべて和紙です。彩り豊かな和紙もできるだけ使用してみました。また、和紙の持つ繊維の風合いを見せたいと思い、本文の三方を手で切り出しましたが、予想以上にラフというよりワイルドになってしまいました。綴じは麻糸を使って、コプティック製本にしました。未修得ですが、本などで調べて挑戦しました。和紙を洋手製本に仕上げた小さな作品の中に「東と西の出会い」を表わせればと思いました。

<エピソード、制作時の事等>和紙をいろいろ使用して洋手製本にとすぐ思ったものの、そこから苦労しました。和紙の風合いをいかに活かすか、他の材料はどうするのか。無地のものだけではなく色、模様、漉きの種類もできるだけ使おうと、やや盛り込みすぎたかもしれません。和紙の繊維の風合を出したくて本文の三方を手で切り出したのですが、かなりラフになりました。個人的には面白くても作品としてどうか、悩みどころです。表紙もボール紙を使ってよかったのか、柔らかさをもっと出すべきだったかなども課題のひとつです。コプティック製本にしたのは、今回の表紙と見返しが先ずありき、でした。綴じているときに、針も選ぶ必要があることを当然ですが実感しました。

<自己紹介>本の虫で読むことも形や意匠を愛でるのも好きです。仕事柄、本の修理をしたり、かなり古い資料を扱ったりするため、手製本を学び始めました。本について多く学べますし、余った材料で豆本を作ってギフトに、ひと味違うカードを作りおき、などと楽しく応用もできます。紙、革、糸、道具、その他製本に使えそうなものを気がつくと探しています。まだまだ未熟なので、もっと続けていきたいです。

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