66 永訣の朝

size:148mm×107mm×12mm 64ページ

<作品の説明>宮沢賢治の『永訣の朝』『無声慟哭』を、和紙の素材で製本しました。

表紙:手漉きもみ紙 見返し:新星物語100kg 別丁扉:クラシコトレス星くずし

<エピソード、制作時の事等>幼い頃に読んだ宮沢賢治の詩が、母の闘病中も亡き後も、ずっと心にありました。どこまでも優しいひとだった母を偲ぶ気持ちを、自分なりに作品に込めてみました。どこにも持って行ける小さな本にしたいと思ったこと、お経の本のかわりに…というイメージが心の隅にあったことで、このような装丁にしました。

<自己紹介>基礎生2年目です。子どもの頃から本を読むのが好きで好きで、さらに装丁の綺麗な本に惹かれているのに気づいたことから、手製本を学びたいと思いました。「もの」としての本の成り立ちを自分の手で追っていくのは、とても楽しいです。

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11 コメント

  1. せきね

    「永訣の朝」は読んだことがありませんが、純粋に、和紙の質感、素朴な文字と澄んだ不思議な青色がいい具合で、手にとって読んでみたくなります。
    暖かみがあるけれど知的な感じで、不思議な印象ですね。心惹かれます。

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    • つくった人

      コメントありがとうございます。写真を綺麗に撮っていただいたので、表紙のシワシワや見返しのキラキラや扉のスケスケが伝わって嬉しいです。中身もいつか、読んでみて欲しいです。

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  2. ひだい

    選ばれた素材が「永訣の朝」という詩によく合っていると思いました。
    制作の経緯からするに、丁寧に作られたのでしょう。
    祈りの書といった趣さえ感じさせます。
    内容については、改ページが多いのが気になりました。
    配置も作品の一部と考えているので、
    こんなふうに恣意的に区切ってしまってよいのかと疑問なのです。
    定本に関する記述が見つけられなかったこともあり、
    好きなのは確かにしても、
    リスペクトが足りないのではと思ってしまいました。

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    • つくった人

      コメントありがとうございます。素材については、ひとつひとつ出来上がりをイメージして選んだものが最終的に調和したと感じています。

      ご指摘いただいたところは、まさに痛いところでした。あまりにも長い間、自分の心にあった詩であったことと、想いの強さに衝き動かされてつくったことで、先人の作品を私物化してしまった部分は否めません。反省です。今後も精進いたします。

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  3. 会場コメント

    とても胸にしみました。弔うという行為と紙に記し綴じ本にするというのは何だか近いように思いました。以前、銀河鉄道の夜を製本した際、お経を目指したことを思い出しました。

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    • つくった人

      コメントありがとうございます。母が逝ったのが冬だったので、なおのことこの詩が胸にあったのかもしれません。今母に向けてできることの中で、最善の弔いを形にできたと思っています。この週末は会場で緒先輩方のご意見も伺うことができ、とても有意義でした。

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    • つくった人

      コメントありがとうございます。母が逝ったのが冬だったので、なおのことこの詩が胸にあったのかもしれません。今できることの中で、最善の弔いを形にできたと思っています。この週末は会場で緒先輩方のご意見も伺うことができ、とても有意義でした。

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  4. 会場コメント

    雪が降っている情景や物寂しげな心情が思い浮かぶような優しい本であると感じました。本の内容から読みたくなる時があると思いますが、その時に手元にあるときに持ちやすいサイズでした。

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    • つくった人

      ご来場の上、コメントをいただき、ありがとうございます。技術はともかく想いだけはコッテリ盛り込んだ作品です。冬の景色を閉じ込めたような一冊になりました。手に取って感じてもらえたようで嬉しく思います。

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  5. つくった人

    コメントありがとうございます。僕も読むたびに(いい意味で)ダメです。使った素材はすべて雪と氷をイメージしています。読み取っていただき嬉しいです。

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  6. 白井 淳子

    賢治の「永訣の朝」いいですよね〜。よく朗読しながら、泣きました…。
    薄っすら青い地の色が、清浄な雪を見事に表現しているように思います。
    タイトルと作者名の濃淡のある青も清々しい魂を感じました。実物を手に取り、和紙の質感を感じてみたいです。

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