size:210mm×135mm×12mm 97ページ
<作品の説明>2019年4月に亡くなった祖母・関谷安喜子のライフヒストリー本。生前の7年間にわたる孫との会話、親戚への取材、資料から、97年の激動の人生を97首の短歌とともに辿る。製本は、本文97頁の総和紙づくりの和本仕立て。小川のせせらぎを好んだ祖母にちなみせせらぎ模様で綴じ、欧文タイトルは重心低めの佇まいをイメージしたオリジナルフォント。6月6日に四十九日を迎える祖母へ、冥土の土産にこの本を贈りたい。
<エピソード、制作時の事等>亡くなって間もない祖母の手書きの資料や短歌を読みながら、祖母と向き合い本を書く作業は、ときに悲しくつらい作業だった。できあがった本を手に、夫は「この本はおばあちゃんそのもの」だと言い、母は「この1ヶ月、本づくりのためにおばあちゃんについてたくさん話をしたことで、悲しみが癒されグリーフケアになった」と言っていた。つくることの可能性をまたひとつ、祖母に教えてもらった。
<自己紹介>macobook worksという屋号でオーダーメイド製本、デザイン、編集、また本づくりを含む表現の授業・講座を行っています。
まるみず組では幽霊部員となってしまいましたが、夏生先生に本づくりを教えてもらい、また出品本の主人公である祖母のことも気にかけてくださっていて、今年のコンクールがこのタイミングで開かれたからこそ本書を仕上げられたことに、ご縁を感じています。
すっきりとした書体と白い表紙、2色の糸のとじがお祖母様のお人柄をあらわしているようで、心ひかれました。
装丁から祖母を感じ取ってくださったことに感激しつつ、装丁の責任重大さに身が引き締まる思いです。
内容と装丁が合っている
ありがとうございます!嬉しいです。
特に短歌の頁の仕立てが素敵です。
内容においても、短歌が過去のエピソードを立体的にしてくれました。詩歌の力はすごいですね!
このような素晴らしい本を、一生に一度でも作れたらと思いました。
あっちの世界で祖母が大喜びしていることと思います!大切にします。
中身ギザギザのとじ方が素敵でした。
綴じは、短歌や最後の詩に出てくる、小川をイメージしました。嬉しいです。
愛情が感じられて、ほっこりしました。
祖母のことを知らなくても愛が伝わる人が何人もいて、本当に嬉しく思っています。
さわった時のソフトさや表紙のとじ目・フォントのセンスが良いと思いました。
嬉しいです♡和紙の手触り、加工のしやすさ、印刷相性のよさが、今回の発見でした。
読んでないのですが、本として存在意義を感じたのと、姿が美しいです。
嬉しいです!祖母の手に馴染む姿をイメージしました。
本の内容、デザイン、紙がしっくりと合っていて素敵な作品。
紙選びに最も悩みました。みなさんはどんな風に材料選びを進めるのか、とても気になります。
奇をてらったところは何もないにもかかわらず、素材、文字、ページをめくったときのバランスが美しい。
自分が欲しい本を目指しましたものの、よく見せたい欲が最大の敵でした!
材料の選択に最も悩んだので、そう仰っていただけてよかったです。手製本の面白さは本能にしたがい具現化(具本化?)できるところかもしれないなと、コメントを拝見して考えさせられました。
↑スイマセン、コメント返信ミスです><
やわらかく読みやすく本のデザインが素晴らしいと思いました。いつも手にして読みたい感じ。
いつも手にして読みたいだなんて、祖母が聞いたらどんなに喜ぶことでしょう!(私も嬉しい!)。伝わっていますように!
完成された本、という感じ。短歌がはさまっているところの繊細さ等良かったです。
あまり短歌を主張しない祖母だったので、強くならないようにと思って組み込みました。そうおっしゃっていただけて、嬉しいです!
印層的でした。いい供養になりお母さんには心の安寧が得られたことと思います。お祖母様はいい置き土産を下さったんですね。
はい、何にも代え難い贈り物をもらいました。母のことまで気にかけてくださり、優しさに感謝いたします。
白を貴重としたデザインと和紙のふわっとした感じが良いと思いました。
手触りやめくる楽しさを意識してつくりました。嬉しいです。
受賞のコメントにもありましたが、お祖母様への愛情が仕立ての良さにつながっている処に感動です。
本の姿かたちから愛情をくみとっていただき、こちらこそ感激です!
本文組もかっこいい!!です。
和紙×和綴じ×横組み、はじめての試みでした。ポップな祖母だったので♡
とても好きだと思う本でした。愛情が伝わりました。
本を通して愛が伝わるなんて、心から嬉しく思います。
おばあさまへの思いがこもった本文テキストとそれらを1頁ずつ読みたくなる素材の紙。文字、間合いを含めての本としての存在感は、シワや破れがあっても受け止める和紙の特長が人の一生と通じる気がしました。
「シワや破れがあっても受け止める和紙の特長」、まさに祖母の人柄をも言い得てくださっているようで感激しました!
和紙と内容、製本の方法、フォントも含めて、全てのバランスがよく、なかみが伝わるものでした。手製本であるからこそ、可能なことだと思います。
(間違えて返信を上のコメント欄にしてしまいました!)材料の選択に最も悩んだので、そう仰っていただけてよかったです。手製本の面白さは本能にしたがい具現化(具本化?)できるところかもしれないなと、コメントを拝見して考えさせられました。