size:228mm×165mm×62mm 464ページ
<作品の説明>
児童書の名作アストリッド・リンドグレーンの「長くつ下のピッピ」(岩波書店)の改装本です。
1964年に第1刷が発行された大塚勇三 訳、桜井誠 絵と、2018年に第1刷が発行された菱木晃子 訳、イングリット・ヴァン・ニイマン 絵の2冊になります。
〈使用素材〉
・見返し紙(オリジナル)
・革(水色、黄色、白、青、茶)
・シルバー箔、ゴールド箔
・麻布クロス(生成り)
<エピソード、制作時の事等>
子供の頃、一番のお気に入りで何度も読み返していた「長くつ下のピッピ」の新訳版が出ているのを知り、両方まとめて改装してみようかなと思いました。
1964年版は花、太陽、夏をテーマに、2018年版は水玉、梅雨、石畳をテーマにメイン素材に革を使って丸背にしてます。
やっぱり1964年版の方が親しみはありますが、時を経ても愛されて時代に寄り添って残る作品は素晴らしいですね。
<自己紹介>
今年は日本語と聞いて30分ぐらいでテーマが決まったものの、提出ぎりぎりまで作品作りという、珍しいパターンになりました。(モードが変わったのかな)
https://twitter.com/whiteshiran
子供の頃のお気に入りの本を自分の手で改装するのは、手製本の醍醐味の一つですね。
丁寧な作り、モザイクもお上手だと思います。
全体のバランスが良く製本されています。
ちょっとモコっとしたモザイクがかわいいですね。丸背で革のモザイクで高い技術で作られた作品ですが重厚な感じではなく、児童書らしい温かみのある作品に仕上がっていて素敵ですね。
それぞれのサイズが違うせいもあるが、
「ひとつの作品」として見られない。
2冊まとめて箱に収めるとか、
1冊に注力するとか……
見返しや装飾が凝っているし、
技術力も高いものがあると伝わってくるだけに、
見せ方で損をしてしまっているのが惜しまれる。