03-5995-0052

65 小泉節子 思い出の記

size:223mm×167mm×35mm 170ページ

<作品の説明>
『怪談』をはじめ、八雲作品はすべて原文は英語で、実際私たちが目にしている多くは日本語訳したもの。日本語が使えない八雲と英語が使えない妻節子、家族間の意思疎通は独特の日本語「ヘルンさん言葉」使われていたとのこと。語り部であり、八雲を支えた彼女が八雲との日々を綴った回顧録を日本の海や自然をイメージして和本に仕立てました。
角切れ、糸(刺繍糸)、あんこ、写真(パブリックドメイン確認済)以外は、函も含め、すべて和紙。半紙に墨を散らしたり、自分で紙を揉んだりして加工したものを使用。函は取り出しやすいように下函背側を片開きにしました。

<エピソード、制作時の事等>
昨年、職場で『小泉八雲全集(全18巻)』(第一書房/昭和1~2刊)を修理する機会がありました。表紙の劣化が進み、本体はほぼ無事なのですが、表紙のくるみが剥がれたり、黄ボールや背芯にしみやカビが発生。解体後、表生地の洗浄、裏打ちから始めました。(基礎コースや修理コースで学んだことが役立ちました)修理しながら、なんとなく内容を見ると、ほとんどに翻訳者名があり、原文は英語だったことを改めて気付かされました。18巻に『思い出の記』が掲載されており、八雲と節子の交わす心温まる「ヘルンさん言葉」の会話を楽しめました。
今回は和本の仕立て、和紙に少し手を加えるの決めていました。昨年までInDesignを使いましたが、今年はWordで原稿用紙設定、半紙に自宅で印刷。湿気も手伝って、紙詰まりに悩まされました。板締めや墨流しにも挑戦したのですが、思うものができず、残念です。いつか挑戦したいと思います。

<自己紹介>
応用という名のほぼ幽霊です。コロナ禍を言い訳に、この1年はリモートレッスン「抜き綴じ」と「スウェード背バンド装」のみの受講。


スキル

投稿日

6 コメント

  1. 高橋 英世

    原稿用紙にピッタリ収まっていて、各折丁のずれもない。
    また箱と表紙のふっくらとした仕上がりも全体の雰囲気を表していて、技術の高さが出ていると思いました。
    ステキだと思います。

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  2. そらまめ書林

    表紙のふっくらした感じや手触りもいいですし、背のデザインや原稿用紙の本文、すべて素敵。とてもセンスもよく美しく作られた作品だと思いました。

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  3. 会場コメント

    縫い方、布のチョイスが良いと思います。

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  4. 会場コメント

    作りこみが素晴らしい

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  5. 会場コメント

    「思い出の記」は自分もとても好きな作品。やさしいヘルンさん言葉があんこのふっくらとした表紙に包まれて素敵だなと思いました。

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  6. 会場コメント

    表紙のふっくらしたところ、箱の作り、凝っていて素敵です。

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